ピック素材徹底比較! あなたに合うピックはどれ?

はじめに:ピックの素材までこだわってる?

「キターの音が安定しない…」「理想の音が出ない…」そんなあなた
  “ピックの素材”が原因かもしれません!

弦やエフェクターにはこだわっているけどピックは何となく選んでいる方、一度ピックと向き合ってみて下さい👀
ピック素材ひとつで音の太さ・アタック感・弾き心地まで大違いなんです!

今回は、そんなピック素材の世界をまるっと比較&紹介!
あなたも「いますぐ弾き比べたくなる!」そんな楽しい記事に仕上げました!

目次
①今回紹介するピック素材たち
②素材毎の「音」と「性格」
③項目別ランキング~耐久性、アタック、しなり~

今回紹介するピック素材たち

素材 一言キーワード
セルロイド 王道
ポリアセタール ブライト
ウルテム クリア
ナイロン しなやか
エンビ 高耐久
ポリカーボネイト 歯切れがいい
PPS 軽快
エコロジー 指に吸い付く


②素材毎の「音」と「性格」

♪セルロイド

音の印象 明るくクリアだが、少し「粘り」がある
感触 ツルツル
弾き心地 しなりがあり、弦1本1本が鳴り、ストロークが気持ちいい。

• 歴史:1960年代頃のクラシックロックに多く使われていた伝統派
• 愛用者:アベフトシさん、チバユウスケさん
• 向いているジャンル:クラシックなブルース、ロック、ポップス系
• 向いている人:エフェクターを多用しない60年代70年代のサウンドに近い音を出したい方に。アコギのストロークも◎
• 短所:ギター初心者や手汗が多い人には滑るかも

比較的柔らかい素材のため、硬質なピックに比べて高音がギラつくのを避け、ギター本来の温かみのあるサウンドを重視するプレイヤーに最適です。
豊富なカラーバリエーションがあり、現代でも多くのメーカーで製造され、ギタリストに愛され続けています。

♪ポリアセタール

音の印象 やや硬め、ブライト
感触 サラサラ、滑りにくい。
弾き心地 弦をはじく感覚で摩擦に強い

• 歴史:1980年代以降主流に
• 愛用者:ジョンフルシアンテ、ノエルギャラガーなど
• 向いているジャンル:グランジ、シューゲイザー、ブリットポップなど
• 向いている人:激しいプレイが多めな人、ミドルテンポで弾くことが多い人
• 短所:6、5弦のアタックがやや弱い

高域が鮮明に出て、抜けが良い
低音は輪郭がややぼやけてくれるのでグランジや、ブリットポップっぽいサウンドにしたいときに活躍
ロック、メタル、パンクなど激しいプレイにも耐える耐久性が支持されている。
ROCKのあらゆるジャンルに対応できる、バランスの良いサウンドを求める人におすすめです。

♪ウルテム

音の印象 クリアでまとまりがある、低域〜高域のバランスが良い
感触 ギュッと爪を触っているような感覚で滑りにくい
弾き心地 弦に吸い付く、リラックスして弾ける

• 歴史:2000年代以降主流に
• 愛用者:UNISON SQUARE GARDENの斎藤宏介さん、ポルノグラフィティの新藤 晴一さん ジョン・ペトルーシ(Dream Theater)
• 向いている人:ピッキングのニュアンスで音を細かくコントロールしたい人
• 向いているジャンル:ジャズ、フュージョンなど
• 短所:優等生なサウンドに

敏感な反応と滑りにくさにより、細かなニュアンスもコントロールできる。
摩耗に強く、長く良い状態を保てる。
弦に触れた時の感触が、人間の爪やべっ甲に近く、自然な弾き心地♪
特にクリーンなトーンで煌びやかさが際立ちます。
鋭いアタックを持ちながらも、サスティーンが自然に伸びる傾向があり、サウンド全体に生命感を与えます。
音の粒立ちが良く、クリアなトーンが求められるモダンなフュージョンやジャズのプレイヤーにも好まれます。

♪ナイロン

音の印象 柔らかく、枯れた音を出せる
感触 もちもち、しなる
弾き心地 ポロロンという弦をなでる感触が気持ちいい

• 歴史:1960年代以降主流に
• 愛用者:ジョー・パス、ジミー・ペイジ、ニール・ヤング
• 向いている人:サスティーンが短めの、トーンを絞ったような柔らかいサウンドを出したい人
• 向いているジャンル:ジャズ、クラシックギターなど
• 短所:アタックが弱い、サスティーンが短い

ナイロンは柔らかめで、丸みを帯びた温かみのあるトーンを生み出します。
高音は抑えられつつも、全体的にふくよかで豊かな響き。
適度な柔軟性があるため、ピッキングの強弱によって音の表情を豊かに変化させたいプレイヤーに向いています
アタック感は控えめで、弦への当たりがソフトです。
サスティーンは短く、落ち着いたサウンドです。
弦にピックが「食い込む」ような感覚で、音の立ち上がりが少しマイルドになります。
柔軟性がある分、弦に擦れる際に「キュッ」というような摩擦音や、ピックがしなる際のノイズが発生しやすい傾向があります。
しかし、このノイズを意図的に利用するプレイヤーもいます。

♪エンビ

音の印象 アタックが強く、ストローク時は弦全体が揺れる感じがする
感触 セルロイドに近いが、硬い
弾き心地 弦をはじく感覚


• 音の印象:セルロイドとウルテムの中間のようなサウンド

• 歴史:1970年代以降:
• 特徴:耐久性があり、長持ち。
• 市販ピック:ポールギルバートモデル
• 向いている人:普段セルロイドを愛用してる方で、もう少し耐久性が欲しいと感じている方
• 向いているジャンル:ハードロック、メタルなどテクニカル系


通常のピックとは異なる感触やサウンドを求める方におすすめ
PVC特有の強いアタックと弦との摩擦感を試してみたいプレイヤーに!

♪ポリカーボネイト


• 音の印象:軽快で、キレが出る
• 歴史:1970年代以降:
• 弾き心地:カッティングが気持ち良い
• 愛用者:ゲイリームーアなど
• 向いている人:パキッとしたサウンドを出したい人
• 向いているジャンル:FUNKなど


ブライトでクリアなサウンド: 高音域が強調され、煌びやかで輪郭のはっきりしたサウンドが特徴です。
輪郭のはっきりした音: 音の立ち上がりが速く、一音一音の輪郭がはっきりとしています。速いパッセージでも音が埋もれにくく、粒立ちが良いです。

♪PPS

• 音の印象:丸みがあり、クリアでナチュラル
• 歴史:1970年代以降
• 特徴:非常に軽いので指に負荷がほぼない
• 向いている人:クリアかつ丸みのある音を求めてる人
• 向いているジャンル:ジャズファンク、アシッドジャズなど
• 短所:アコギメインの方はゆっくりとしたストローク時に良さが活かせないかも

弦への摩擦が少なく、ツルンとした弾き心地
丸みがあり、クリアで非常にナチュラルな音がする。
カッティング→オブリ→カッティングのような切り替えがスムーズにいく印象
耐久性にも優れているため、頻繁にピックを交換する必要がない

♪エコロジー

• 音の印象:音の立ち上がりが早い
• 歴史:2020年~
• 弾き心地:指に吸い付き、脱力して弾ける
• 向いている人:土に還るピックの為、環境に配慮したい方
• 向いているジャンル:ロック、ポップス等
•短所:酢酸の少し酸っぱい香りがする

ピックの縁に丸みを持たせることで弦の抵抗を減らし、音の立ち上がりが早いのが特徴
ピック自体も指に吸い付くような感触で、演奏面でも心強いサポートをしてくれます。
耐摩耗性と耐久性に優れており、1枚のピックを長く使用することができます。
100%生分解性素材の為、土に還ります
ゴミを減らすという観点からも優れたピックになっています。

③項目別ランキング~耐久性、アタック、しなり~
しなりやすさランキング
👑1位ナイロン 2位セルロイド 3位ポリアセタール

耐久性ランキング
👑1位エンビ 2位PPS 3位ウルテム

アタックランキング
👑1位ポリアセタール 2位PPS 3位エンビ

●今後アップ予定のコンテンツ↓
【聴き比べ!】素材ごとの音を動画で体感
\同じフレーズを素材別で弾いてみた!/
動画で聴くと、意外な素材が自分好みかも?

あなたにぴったりのピック
素材は?(クイズ式診断リンク)
「ガシガシ弾きたい!」「グルーヴを大事にしたい」など、
5問でわかる「あなたの理想のピック素材」診断!

最後に:あなただけのピックを”推し素材”で作りませんか?
気になる素材が見つかった方へ。
その素材で、自分だけのピックをオーダーできるサービスをやっています。
♪みんなの製作ピックはこちら♪


※沖縄、九州、北海道は記載日プラス1日後のお届け予定です。

10月3日(金)頃お届け予定

9月25日(木)頃お届け予定
※一部仕様は対応不可

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