会員証・メンバーズカードのデザインで失敗しないためのポイント

カードコンシェルジュの菅原です。

このページをご覧頂いているかたは、会員証やメンバーズカードのデザインについて悩まれているのではありませんか?どんな情報が必要なのか、デザインはどうすればいいのかなど、初めてカードを作られるかたは何から手を付けていけばいいのか迷ってしまうかもしれませんね。

特に会員証やメンバーズカードの場合は、そのカードが大事な会員様の手元に渡るわけですから、中途半端なデザインにはしたくないという想いが強いと思います。

実は、会員証・メンバーズカードのデザインを作るには、最低限押さえてほしいポイントがあります。

デザインのポイントさえ押さえていれば、入れなければいけない情報が洩れて後で作り直すことになってしまったり、印刷してみたらイメージと違ったといった「失敗」を未然に防ぐことができます。初めてデザインを作るというかたも、このポイントを知っておくことで、よりイメージに近い、しかもかっこいいカードに仕上げることができます。

今回は『会員証・メンバーズカードのデザインで失敗しないためのポイント』をお伝えしていきます。

デザインを作る前に絶対に確認するべきポイント

いきなりデザインを考える前に、まずは必要な要素、つまり必ず入れなければいけない情報をまとめましょう。カードに記載する情報を考えずにデザインから入ってしまうと、後から追記したい情報があった際にデザインごと修正が必要になるケースがあるためです。いきなりスーパーへ買い物に行くのではなく、まずは必要な材料をメモしましょうという理屈と同じですね。

会員証・メンバーズカードの場合、主に下記の項目を確認しておくのがいいと思います。

会員証・メンバーズカードの必要情報チェック項目

☑会員様のお名前
☑会員様の生年月日
☑会員様のご住所
☑カード発行日
☑カード発行番号(会員番号)
☑カード発行元の基本情報
☑カードお取り扱い上の注意文章

また、「カードお取り扱い上の注意文章」に何を記入すればいいかわからないかたは、下記の定型文をご参考にしてみてください。

「カードお取り扱い上の注意文章」定型文

・カードは会員のみご利用いただけます
・カードの紛失、盗難、破損につきましては、一切の責任を負いかねます
・紛失された際は、すぐに○○までご連絡ください
・カードは他人に貸与、譲渡することはできません

カードデザインをかっこよくするポイント~書体編~

デザインの基本である「フォント(書体)」について押さえていきましょう。

カードのデザインのみならず、企画書の資料やチラシ作りでも一番の基本はこのフォント選びです。ここを押さえておくだけでも、デザインがワンランク上がります。

セリフ体とサンセリフ体

フォントは大きく分けて2種類、伝統的なイメージの「セリフ」とモダンなイメージの「サンセリフ」に分けることができます。日本語だと、セリフ体は「明朝体」でサンセリフ体は「ゴシック体」が同じ特徴となります。

セリフ体は装飾性があり少し古風な印象をもちます。会員証・メンバーズカードに使う場合でも、伝統的で格調高いイメージのデザインにしたい場合はセリフ体がよく合います。VIP用の会員様に向けたカードなどは、セリフ体で仕上げると雰囲気も出しやすくなると思います。

対してサンセリフ体は装飾性がなく、線幅もほぼ均等なのでとてもシンプルです。親しみやすさやカジュアルさを表現したい場合はサンセリフ体がいいでしょう。文字の読みやすさという点も、サンセリフ体の大きな特徴ですね。

このように、大きくこの2種類のフォントを理解するだけでも、デザインを考えるうえで大きく役立ちます。会員証・メンバーズカードで表現したいイメージに合わせて、選んでみてください。

フォントは何種類使う?

ワードやエクセルをお使いであればご存知の通り、たくさんのフォントが使えるようになっていますよね。では、一つのカードデザインの中でフォントは何種類使えばいいのか。

正解はもちろんありませんが、おすすめは1種類に統一することです。あまりに多くのフォントを使用してしまうと、全体でみたときに統一感がなく締まりのないデザインになってしまいます。とくにデザイン初心者のかたは、1種類に絞って考えてみましょう。

カードデザインをかっこよくするポイント~レイアウト編~

書体を決めたら次はレイアウトを考えていきましょう。

書体やロゴの位置を変えるだけで、印象が大きく変わります。この記事では、デザインの基本的な考え方について説明していきます。

「揃える」ことから始める

デザインにも原則と呼ばれるものがあり、「近接」「整列」「強弱」「反復」の4つをデザイン四大原則と呼んだりします。デザイン初心者の方でも、この四大原則に従ってレイアウトするだけで、「素人っぽさ」を消すことができます。カードデザインはこの中でも「整列」ができているだけで、見た目を美しくレイアウトすることができます。

まずは「整列」ができていないデザインを見てみましょう。

なんとなくバランスが悪く、どの要素に注目すればいいかわかりにくく感じませんか?今回の例はかなり極端にレイアウトしていますが、「整列」を知らずにレイアウトしてしまうと、「なんとなくバランスが悪く」見えてしまうことがあるのです。

では、「整列」させてデザインを見てみましょう。

先ほどと同じ情報でレイアウトしたものですが、両端をしっかり揃えてあげるだけでも、かなりスッキリと見やすくなったのではないでしょうか。

人間の感覚は意外に鋭いもので、文字の端が少し揃っていなかったりするだけでも、「なんか気持ち悪い」と感じてしまったりするんですよね。この「整列」を意識するだけでも、レイアウトがしやすくなるはずです。

詰め込み過ぎない

カードをデザインする場合、レイアウトできる範囲が限られているので、文字やイラストを詰め込み過ぎるとかえってわかりにくくなってしまうことがあります。余白をしっかりとることで、逆に伝えたいポイントを強調する効果がありますので、「デザインがごちゃごちゃしてきたなー」と感じたら、思い切って要素を削ってみるのも一つの手です。

カードデザインをかっこよくするポイント~配色編~

カードデザインのポイント、最後は配色(カラー)です。

色は一番わかりやすいかもしれませんが、色が変わるだけでガラッと印象が変わりますよね。洋服だったり髪の色などが良い例かもしれません。

それぞれの色がもつ印象を押さえる

普段あまり気にしないかもしれませんが、私たちの周りは色だらけです。いま私の周りにある物も「白い電話」「赤のマウス」「黒のデスクトップパソコン」といった具合に全て色がついています。カードデザインの配色を考えるうえで、それぞれの色が与える印象を押さえておくことが基本になります。

代表的な色の印象
  • 赤|情熱的、エネルギー
  • 青|リラックス、誠実、クール
  • 緑|安心、健康、平和
  • 黄|活発、希望
  • ピンク|女性的、華やか
  • 白|清潔、純粋
  • 黒|高級、知的

これらを踏まえたうえで、自分たちが伝えたいブランドイメージと照らし合わせながら、色を考えてみましょう。

配色のポイント

どんな色を組み合わせるのかで、デザインの良しあしも大きく違ってきます。

そんな中で、覚えておきたいポイントが「トーン」を合わせることです。色には3つの属性があり、「色味」「明るさ」「鮮やかさ」に分けることができます。この中で、「明るさ」「鮮やかさ」が同じグループを「トーン」と呼びます。

上の図がトーンのグループを表したものです。

色はそれぞれ違いますが、トーンを揃えるだけでも統一感のあるデザインに仕上げることができます。逆に、トーンがバラバラになってしまうと、ぼやけたデザインになってしまうのです。

また、デザインを制作会社にお願いする場合も、トーンを理解していると「鮮やかさの高い赤」や「暗めの赤」など、同じ赤でもよりイメージに近い赤を指示することができます。

カードデザインをかっこよくするポイント~印刷編~

会員証・メンバーズカードのデザインで失敗しないためのポイント、最後は「印刷」についてです。ずばりカードを作成するにあたってこの印刷への理解が一番難しいポイントになります。

先に結論をお話ししますと、カードを作る際は必ずカード会社に印刷方法を相談することをおすすめいたします。その理由は、同じ入稿データでも、印刷方法によって「色の出方」「再現の細かさ」が変わってくるからです。どの程度まで印刷の出方にこだわるかにもよりますが、しっかりイメージした色を出したい場合は、ご自身で判断せずに担当の方に確認しましょう。

そのうえで、ある程度は印刷の特徴を知りたいという方は、こちらの「印刷方法」というページを参考にしてみてください。それぞれの印刷を比較してみたり、チャートにしてみたりと工夫していますので、基本的な特徴は理解できると思います。

まとめ|カードのデザインがなぜ大事か

今回は、「会員証・メンバーズカードのデザインで失敗しないためのポイント」ということで、カードデザインの基本的な部分をご紹介させて頂きました。

たかがカードとはいえ、会員証・メンバーズカードはブランドを伝える大事なツールの一つです。そのカードを見るたびに「ここの会員になって良かった」と思ってくれたら、とても嬉しくないですか?

そんな「一生使ってもらえるカード」を作ることが、私たちカードコンシェルジュの使命だと考えています。
カードデザインに悩んでいるかたは、どうぞ遠慮なくご相談ください。

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